中野こどもクリニック 中野こどもクリニック
よくある質問集
 
嘔吐したとき
 
ミルクをよく吐く赤ちゃんでも体重の増加が順調なら心配ないです。
 
月齢の低い赤ちゃんは、ミルクを飲んだあと口からたらしたり、ゲボッと吐いたりすることがよくあるもの。赤ちゃんは、食道と胃の接合部分が発達途中なために、飲んだものが胃から食道に逆流してしまうことが多いのです。
 
ミルクをよく吐く赤ちゃんでも、順調に体重が増えていれば心配はいりませんが、健診時などに医師に対処の仕方などを相談しておくと安心です。
 
ただし、生まれたばかりで、授乳すると噴水のように勢いよく吐き、体重がふえない場合は、幽門狭窄症(ゆうもんきょうさくしょう)という病気かもしれません。この病気は、手術が必要なこともあるので、早めに小児科医に相談しましょう。
 
また、5〜6ヶ月くらいまでの赤ちゃんが、短時間に何回も吐いたり、嘔吐以外にも熱や下痢などの症状がある場合は、それだけで危険です。急いで受診する必要があります。
 
脱水に注意し機嫌や顔色、嘔吐以外の症状もチェック
 
離乳期以降になると、かぜをひいたり、おなかをこわしたりして、吐くことが多くなってきます。吐いたあとも、少しずつ水分をとって、あまり苦しそうでなければ、さほど心配はないでしょう。
夜間や休日であれば、しばらく様子をみて、翌日の診療時間に念のため受診しておきましょう。
 
赤ちゃん、子どもにかかわらず、嘔吐したときに気をつけたいのが脱水です。
何回も吐いて、水分をあげても受けつけず、ぐったりしているときなどは、急いで受診しましょう。
 
嘔吐の他に、熱が高い、下痢が止まらない、ひどく機嫌が悪い、ぼんやりしている、顔色が悪い、呼んでも答えないなどのときも要注意。
また、頭を打った後、繰り返し吐く場合は、頭蓋内出血(ずがいないしゅっけつ)などのおそれがあります。大至急受診しましょう。
 
いずれの場合も、受診の際には
(1)どんな吐き方で、何回吐いたか?
(2)どんなものを吐いたか?
(3)嘔吐以外の症状(熱、下痢など)
などを医師に伝えられるようにしておきたいものです。
 
嘔吐のときのケア
 
つづけてはきそうになったら顔を下に向けて抱き、背中をさする。首がすわっていない場合は、顔を横に向けて寝かせ、吐物で窒息しないように注意する。
 
吐いた後すぐは、水分を与えてもかえって嘔吐を誘発してしまうので、しばらく様子をみて落ち着いてから、少しずつ水分を与える。 人肌くらいの温度のイオン飲料(子ども用がおすすめ)、麦茶、湯冷ましなどがよい。
母乳やミルクの場合も、少しずつあたえて吐かなければ、少しずつ量をふやしていく。
食事は、うどんやおかゆなどの炭水化物を少量ずつ与える。
 
 
嘔吐以外にこんな症状があったら、急いで病院へ!!
 
 おなかを押さえると激しく泣くなど、強い腹痛がある
腹膜炎(ふくまくえん)、虫垂炎(ちゅうすいえん)のおそれも。大至急病院へ!
 
 10〜30分ごとに火がついたように泣く。ひどく不機嫌になる。血便を伴うことも。
腸重積(ちょうじゅうせき)のおそれも。大至急病院へ!
 
腸重積:あまり多くはない病気だが、おこしやすいのは、赤ちゃんから2〜3歳までの乳幼児。突然、火がついたように泣き出したり、機嫌が悪くなる。10〜30分おきに腸に圧力がかかったタイミングでひどく痛がるのが特徴。血便を伴うことがあり、嘔吐を伴うことが多いが、必ずあるとは限らない。できるだけ早く治療をはじめることが肝心で、対応が遅れると、命にかかわるおそれもあるだけに、注意したい。
 
 熱が高くて、ぼんやり、ぐったりしている。頭も痛がる。
髄膜炎(ずいまくえん)、脳炎などのおそれも。大至急病院へ!
 
髄膜炎:かぜやおたふくかぜに合併しておこるので、流行時期はとくに要注意。嘔吐以外に発熱やぼんやりしている、呼んでも返事をしないといった意識障害があり、激しい頭痛を伴うのが特徴。赤ちゃんは、首を前に傾けるとかなり痛がるのでわかる。比較的軽くすむことのほうが多いものの、まれに後遺症が残ることもあり、早めに受診することが大切。
 
 頭を打ったあとに繰り返し吐く(打った直後だけでなく、24時間以内に頭を打っていたら要注意)
頭蓋内出血(ずがいないしゅっけつ)のおそれも。大至急、脳外科などのある病院へ。
 
 水分を受けつけず、うとうとして呼んでも答えない
脱水症のおそれも。できるだけ早く病院へ。
 
 水様便が止まらない。血便があり、ぐったりしている。
ウィルス性の下痢、食中毒などのおそれも。至急病院へ!
 
周期性嘔吐症(しゅきせいおうとしょう):2才くらいから学童期の子どもが嘔吐をたびたび繰り返す場面は、周期性嘔吐症のことも。 突然激しく吐きはじめるのが特徴で、ストレスと関係しているともいわれる。成長とともによくなっていくことがほとんどだが、脱水をおこすほどひどい場合もある。あらかじめ対処法をかかりつけ医から指導してもらっておくとよい。